新生児のつむじが2つある真相|天才説や発達障害の噂と確率を徹底解説

新生児のつむじが2つある真相|天才説や発達障害の噂と確率を徹底解説

新生児のつむじが2つある真相|天才説や発達障害の噂と確率を徹底解説の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

赤ちゃんのつむじは、医学用語では「毛流渦(もうりゅうか)」と呼ばれます。毛髪が頭皮から生え出る際、一定の傾斜と方向性を持って放射状に広がることで渦巻き状のパターンが形成されます。では、なぜ1つではなく2つのつむじが形成されるのでしょうか。その鍵は、母親の胎内にいるごく初期の発生段階にあります。

人間の皮膚と毛包(もうほう:髪の毛を作る器官)は、妊娠10週から16週頃にかけて急速に形成されます。この時期、胎児の頭蓋骨と大脳組織は爆発的なスピードで容積を拡大していきます。皮膚の表面張力と、内側から押し広げる脳・骨の成長ベクトルの力学的な相互作用によって、毛包の生える向きが決定づけられます。

多くの胎児では中心となる渦の拠点が1箇所に定まりますが、皮膚の拡張速度や頭蓋骨の骨縫合(骨と骨の継ぎ目)のテンションのバランスによって、渦の起点となる中心点が2箇所に分散することがあります。これが新生児につむじが2つできる直接的なメカニズムです。

日本小児科学会をはじめとする臨床現場の小児科医の見解としても、つむじが2つ存在することは、指紋の渦巻きパターンや皮膚のシワと同様に「胎生期の物理的な形態形成のバリエーション」に過ぎません。脳の奇形や内臓疾患の兆候ではなく、極めて自然な生体反応の結果として生じるものです。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。