爪が皮膚から浮き上がったり、爪の下で出血が起きたりする病変も臨床で頻繁に遭遇します。
爪甲剥離症の写真で特徴的なのは、爪の先端から爪床(ピンク色の部分)が剥がれて白く浮き上がる現象です。洗剤や有機溶剤による手荒れ、マニキュアの除光液による刺激などの外的要因のほか、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)などの内分泌疾患が背景にあるケースも存在します。
皮膚疾患が爪に波及する典型例が爪乾癬の写真に見られる症状です。爪に針で刺したような無数の小さなくぼみ(点状陥凹)ができたり、爪の下が油が染みたように黄色く濁ったり、爪甲剥離や分厚い変形を伴います。乾癬は自己免疫が関与する慢性の皮膚疾患であり、関節の痛みを伴うこともあるため総合的なアプローチが必要です。
爪の表面や内部に線状の黒赤い筋が走る爪の点状出血は様々な疾患に関連します。多くは指先を挟んだりぶつけたりした外傷性ですが、微小な血管炎や、心臓の弁に細菌が付着する感染性心内膜炎の兆候として現れることもあるため、ぶつけた覚えがないのに多発する場合は注意深く観察しなければなりません。
また、足の爪が木の樹皮のように異常に分厚くなる爪の肥厚爪の治し方について悩む高齢者が増えています。長年の圧迫や白癬菌の放置、外傷が原因で爪が前に伸びず上へと重なっていく状態です。分厚くなりすぎると市販の爪切りでは刃が立たず、皮膚科やフットケア外来で専用のグラインダーやニッパーを用いて削り落としながら根本原因に対処していくことが基本となります。