大会がもたらすインパクトは、アスレチックな領域だけにとどまらない。北海道におけるスポーツツーリズム産業の巨大な柱として、全国から集まる数万人規模のランナーとその同伴者がもたらす経済波及効果は計り知れない。札幌市内の宿泊施設をはじめ、すすきの周辺の飲食店、新千歳空港の商業施設に至るまで、街全体が巨大なフェスティバルの活気に包まれる。
レース前日には名物のラーメンやスープカレーでカーボローディングを行い、走り終えた夜には冷えた生ビールと新鮮な海の幸で互いの健闘を称え合う。走ることそのものと、北の大地が誇る豊かな食や観光資源が自然に融合することで、毎年のようにエントリーを重ねるリピーターが後を絶たない。地域社会とロードレースが共鳴し合う持続可能なエコシステムが、ここには確立されている。