一方で、より日常使いに近いポジショニングで激突しているのが「しゃぶ葉」と「和食さと」です。しかし、この2社を利用する際には、事前に知っておくべき重大な制約や注意点が存在します。
低価格を武器にするしゃぶ葉ですが、「全店舗・全コースで寿司が提供されているわけではない」という点です。公式発表の店舗情報および各店メニューによると、平日のランチタイム最安コース(豚肉のみの食べ放題など)では寿司は完全に除外されています。寿司食べ放題が解放されるのは、基本的に「ディナータイムの牛&豚以上のコース」や、特定の一部旗艦店舗におけるランチ限定コースに限られます。しかも、提供されるネタはマグロ、サーモン、エビ、イカ、タコなどの定番数種類に限定され、ロボットが射出したシャリ玉の上に解凍ネタを載せたシンプルな仕様です。「豪華な海鮮寿司」を期待して入店すると肩を落とす結果になりかねません。
これに対して、和食さとの看板メニューである「さとしゃぶ牛・豚プレミアムコース」は、しゃぶしゃぶに加えて約75種類以上の一品料理が食べ放題になる圧倒的な品数が武器です。寿司はもちろんのこと、注文が入ってから揚げるサクサクの海老天ぷら、牛ロースステーキ、焼き鳥、茶碗蒸し、さらにはソフトクリームバーまで含まれます。ネット上の検証レビューでも「居酒屋で飲み食いするより遥かに安く仕上がる」と絶賛される一方、注文端末のメニュー数が多すぎて目移りし、しゃぶしゃぶの鍋が沸騰したまま放置されてしまう「さとしゃぶトラップ」に陥る利用者が後を絶ちません。
ランチ料金におけるコスパの真相を突けば、しゃぶ葉は「肉と野菜を限界まで安く胃袋へ流し込む場所」であり、和食さとは「昼から豪華な和食バイキングをテーブルオーダーで味わい尽くす場所」という機能的分化が起きています。