Q1:ほくろから生えた毛を誤って1回抜いてしまいました。すぐに病院へ行くべきですか?
A1:一度抜いてしまっただけで直ちに病院へ駆け込む必要はありません。まずは患部を清潔に保ち、市販の消毒液や軟膏をむやみに塗らず様子を見てください。数日経過しても赤み、ズキズキとした痛み、熱感、黄色い膿などが出現しない限り、自己治癒の範囲内です。ただし、赤く腫れ上がってきた場合は毛嚢炎の疑いがあるため、速やかに皮膚科を受診して抗生剤などの適切な処方を受けてください。
Q2:ひとつのほくろから2本〜3本毛が生えてくるのは異常な病気ですか?
A2:病的な異常ではありません。ひとつの毛穴の中に複数の毛根が存在する「複毛(ふくもう)」と呼ばれる現象は、通常の皮膚でも頻繁に発生します。ほくろが存在する部分は母斑細胞の影響で局所的な血流が豊富になり、毛母組織の活動が活性化しているため、複数本の毛がまとまって成長することは医学的に十分起こり得る生理現象です。
Q3:皮膚科でほくろ除去手術をすれば、毛も二度と生えてこなくなりますか?
A3:メスを用いた「切除縫合法」によって真皮深層から皮下組織にある毛根ごと完全に摘出した場合は、毛もほくろも再発しません。しかし、炭酸ガスレーザー等で表面を削り取るアプローチの場合、傷跡を目立たせないために削る深さを浅く留めることがあります。その場合、深部に残った毛根から再び毛が生えてくる可能性があります。完全な無毛化を望む場合は、事前に執刀医と術式について入念にすり合わせておく必要があります。
Q4:ハサミで毛を切ると、断面が太くなって前よりも毛が濃くなりますか?
A4:毛をハサミで切ることで毛の本数が増えたり、組織自体が太くなったりすることはありません。毛先が自然に細くなっていた状態から、途中の太い部分で水平に切断されるため、伸び始めの断面が一時的に太く濃く見えているだけです。毛母細胞の性質そのものがカットによって変化することはないため、安心してハサミでの処理を続けてください。