天理高校の応援席を観察すると、他校には見られない特有の光景に気付きます。吹奏楽部員約50名の現役生に混ざり、大人の体躯をした多くの卒業生たちが一糸乱れぬ演奏を披露しています。この強固なサポート体制の背景には、天理ならではの学校環境が存在します。
天理高校は全国から生徒が集まる寄宿舎(寮)生活を送る生徒が多く、甲子園大会の開催時期(特に夏休み期間中)には一般生徒の多くが実家へ帰省します。そのため、甲子園のアルプススタンドに駆けつけるのは、全国各地の吹奏楽部OB・OGたちです。知恵袋やファンコミュニティでも長年語られている通り、天理が半世紀にわたり新曲を安易に追加せず、伝統曲を演奏し続けるのは「全国のOB・OGが練習なしで即座に合奏できるため」という極めて合理的かつ強固な継承基盤があるからです。
天理のワッショイ評判とネットの反応をリアルタイムで追うと、甲子園現地やテレビ中継を見守るファンから熱烈な声が寄せられています。
「テレビのスピーカーを通していても、天理のファンファーレからワッショイに入った瞬間の鳥肌が凄まじい。空気が一変するのが画面越しに分かる」
「現地アルプスで聴いたが、身体の内臓に直接響くような重低音だった。あのプレッシャーの中で投げる高校生は本当に大変だと思う」
「最近は流行りのJ-POP応援が多いけれど、天理の頑固なまでの伝統スタイルこそ高校野球の真髄。イントロが鳴っただけで『キタ!』と叫んでしまう」
ネット上の声の多くは、単なる勝敗を超えて、甲子園という特別な空間を支配する「伝統芸能」のような完成度に対して深い敬意を払っています。天理ワッショイ楽譜の入手を希望する吹奏楽ファンが絶えないのも、その研ぎ澄まされた旋律美に魅了されているからに他なりません。