久留米市は、1万人あたりの焼き鳥店舗数が全国トップクラスを誇り、かつて「焼き鳥日本一フェスタ」を仕掛けて全国にその名を轟かせました。単に店舗数が多いだけでなく、街全体が焼き鳥文化を熱烈に支持し続ける理由には、明確なシステムとこだわりがあります。
まず挙げられるのが、席に着くと自動的に提供される「酢醤油がけの生キャベツ」です。大皿に盛られた角切りキャベツに特製のポン酢ダレがかかり、焼き上がった串がその上に次々と置かれます。濃厚な豚バラやタレ焼きのホルモンを頬張り、酸味の効いたキャベツで口をさっぱりとリセットする——この無限ループこそが久留米流の醍醐味です。
さらに、巻物串(アスパラやエノキ、シソを豚肉で巻いた串)のバリエーションの豊かさや、仕込みに対する職人気質のこだわりが、日常食としての焼き鳥をハイレベルなご当地グルメへと押し上げました。