近年、デジタル配信の普及によって「自宅で映画を観る」選択肢が当たり前になりました。その中で4DXのような体感型上映が熱狂的な支持を集め続ける背景には、心理学でいう「トキ消費(その場所・その瞬間でしか味わえない非再現的な体験への欲求)」があります。能動的に身体を揺らされ、五感を刺激されることで、日常のストレスから強制的に意識を切り離すマインドフルネス的なカタルシスを観客が無意識に求めていると言えます。
しかし、エンターテインメントとしての刺激が強烈である以上、万人向けではないことも客観的な事実です。
【4DXを心からおすすめできる人】
- 戦闘シーンやカーアクション、ホラーなど臨場感を全身で浴びたい人
- テーマパークの絶叫マシンや体感アトラクションが好きな人
- すでに一度観たお気に入り作品を、全く新しい角度からリピート鑑賞したい人
【通常上映を選んだほうが良い人・慎重になるべき人】
- 妊娠中の方、首・腰・背骨に持病や不安を抱えている方(安全規定により鑑賞制限あり)
- 身長100cm未満のお子様、または極度の乗り物酔い体質の方
- 微細な会話劇や人間ドラマのセリフ、緻密なストーリー展開にじっくり没頭したい人
映画のジャンルやその日の体調、同伴者の好みに合わせて通常スクリーンと賢く使い分けることこそが、失敗しない映画選びの神髄です。