広辞苑や大辞林などの主要辞書において、特性は「そのものだけが持っている特別な性質・固有の属性」と定義されています。英語表現では文脈に応じて「characteristic(特徴的性質)」「trait(個人の生得的・持続的傾向)」「property(物質やシステムの固有機能・物性)」などが使い分けられます。
ここで混同されやすいのが「特徴」との使い分けです。特徴は「他と比べて特に目立つ点・目印」を指し、外見や一時的な状態にも広く使われます。これに対して、特性は「内部構造や本質に根ざした、簡単には変わらない固有の性質」を指す点が決定的な違いです。
特性の具体例を挙げると、金属の「伝導性」や「耐熱性」、ソフトウェアの「応答速度の安定性」など、構造そのものに由来する性質が該当します。類語や言い換え表現としては、客観的な性質を指す「属性」「性質」、人の傾向を指す「資質」「気質」「傾向」などがあり、文脈に応じて適切な言葉を選ぶことが正確なコミュニケーションへの第一歩となります。