俳優として着実にキャリアを積み重ね、実力派プロダクションの研音へ所属したことで更なる飛躍を遂げた村上虹郎。彼の私服スタイルや衣装へのこだわりは、単なる衣類の選択にとどまらない。幼少期から音楽やアート、スケートカルチャーに囲まれて育った背景が、彼のファッションの骨格を形作っている。
服を着るのではなく、服と対話する。そう形容したくなるような着こなしは、日本映画界の同世代のなかでも際立った存在感を放つ。キッチリと仕立てられたスーツを崩して着こなす日もあれば、古着の使い古されたTシャツ一枚で圧倒的なオーラを漂わせる日もある。そこに共通しているのは「自分らしさへの妥妥のなさ」だ。