参拝を検討する際、多くの人が疑問に思うのが「全国各地にある日枝神社と日枝大神社は何が違うのか」という点です。結論から言えば、根本的な祭神のルーツは大山咋神を奉斎する日吉・日枝・山王信仰で共通していますが、神社ごとの成り立ちや地域における位置づけに明確な個性があります。
例えば、東京都千代田区の赤坂に鎮座する日枝神社は、江戸城の鎮守として徳川将軍家をはじめとする国家規模の崇敬を集めて発展した歴史を持ちます。一方で、日枝大神社と「大」を冠する社は、特定の郷土において最も中核的な崇敬を集めた拠点であったり、地域の氏神として極めて濃密な信仰圏を築いてきた歴史的経緯を持っています。華やかな大都会の観光地化された社殿とは異なり、日枝大神社は土地そのものの神聖な空気感と静謐な祈りの場がそのまま残されている点が、目の肥えた参拝者から絶賛される決定的な理由です。