アジアンインテリアの定番として親しまれるバリネコは、インドネシアの伝統工芸としてバリ島で作られているハンドメイドの木彫り猫です。現地では主にウブド近郊の芸術村などに暮らす木彫り職人たちが、1点ずつ丁寧にノミを入れ、手作業でペイントを施して仕上げています。
素材には主にアルベシア(マメ科の軽木)が使われており、手に取ると驚くほど軽いのが特徴です。成長が早く環境負荷が少ないエコな木材を使い、職人の自由な感性で削り出されるため、同じデザインでも目の大きさや口元の角度、わずかな傾きが一体ごとに異なります。この世に二つとして同じ顔がないという温かみこそが、量産品にはない最大の魅力です。
なお、猫の品種名として知られる「バリニーズ」と混同されるケースも珍しくありません。バリニーズはアメリカ原産のシャム猫から派生した実在の長毛種であり、バリ島の優雅な伝統舞踊(バリニーズ・ダンサー)にちなんで名付けられた血統猫です。一方、インテリアとして愛されるバリ猫の置物は、バリ島の風土と職人文化から生まれた民芸品を指します。