絵の具の黒の作り方完全解説!三原色の黄金比率と失敗しない混色術

絵の具の黒の作り方完全解説!三原色の黄金比率と失敗しない混色術

絵の具の黒の作り方完全解説!三原色の黄金比率と失敗しない混色術に関する主要なデータを詳しく解説いたします。

美術の教育現場やイラスト制作の現場で最も多用されるのが、バーントシェンナ(赤茶色)やローアンバー(暗褐色)に青を掛け合わせる手法です。なぜまったく黒を含まない2つの有彩色を合わせるだけで深い黒が現れるのか、その根拠は補色混色で黒ができる仕組みと真相にあります。

色相環において正反対に位置する2色を「補色(互いに打ち消し合う色)」と呼びます。補色同士を混ぜ合わせると、反射する光の波長が互いに吸収し合い、人間の目には光が反射してこない状態、すなわち「黒」として知覚されます。茶色と青で黒になる理由は、茶色が「暗いオレンジ(赤+黄)」の成分を持っており、これが青と完全な補色関係を形成するためです。

光の反射率を極限まで下げるこのアプローチは、わずかな比率変更で「温かみのある黒(暖黒色)」から「冷徹な影を帯びた黒(冷黒色)」までニュアンスを自在に操れる利点があります。夜空の闇を描くなら青をわずかに多めに、人物の毛髪や木陰を描くなら茶色を多めに配分することで、画面全体の調和を壊さない有機的な影が生み出されます。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。