製品の骨格を把握するために、モロッカンシャンプー成分解析の観点から中身を深掘りします。主軸となるキー成分は、モロッコ南西部に自生するアルガンツリーの実から抽出される未精製のアルガンオイル(アルガニアスピノサ核油)です。この希少オイルは、抗酸化作用を持つビタミンE(トコフェロール)をオリーブオイルの約2〜3倍含有し、オレイン酸やリノール酸といった不飽和脂肪酸が理想的な比率でブレンドされています。
洗浄ベースには、アミノ酸系界面活性剤やコカミドプロピルベタインなど、低刺激かつマイルドな起泡力を持つ成分が採用されています。一般的な市販シャンプーに多用される高級アルコール系洗浄剤(ラウレス硫酸Naなど)と比較すると、頭皮の皮脂膜を過剰に奪わない処方です。これにより、アルガンオイル配合シャンプーとしての優れた保湿膜が髪を包み込み、毛髪内部からの水分蒸発を物理的に食い止めます。
この処方特性は、モロッカンシャンプーくせ毛への効果として極めて顕著に現れます。日本人のくせ毛の大半は、毛髪内部の水分バランスが不均一な「波状毛」であり、湿気を吸うことで特定部位が膨張してうねりを生じます。モロッカンの高浸透オイルと被膜成分は、キューティクルの隙間を埋めて毛髪の疎水性を高めるため、外部の湿気侵入を遮断し、頑固なくせ毛やうねりをしなやかに落ち着かせるメカニズムを持っています。
また、ブランドの象徴とも言えるのが、モロッカンシャンプー匂いの特徴です。地中海リゾートを想起させるスパイシーアンバーと、甘く濃厚なフローラルムスクが織りなすエキゾチックな調香は、他の追随を許さない独自の世界観を築いています。バスルームを出た翌日も髪に優雅な残り香が持続するため、香水代わりのヘアパフュームとしても絶大な人気を博しています。