会場となる道場宿緑地(鬼怒川河川敷)は、長年「行きは良いが良いが帰りは動かない」と言われた渋滞多発地帯だった。だが、JR宇都宮駅東口から直通するLRTの開通とその後の運行ダイヤ拡充が、観客の移動体験を一変させた。停留場からの専用シャトルバスとのシームレスな接続により、都内からの日帰り遠征も現実的な選択肢として完全に定着している。
もちろん、数万人規模の群衆が一斉に動くフィナーレ直後の混雑がゼロになるわけではない。それでも、発車本数の高密度化と定時運行の安心感は、観客の精神的ストレスを劇的に減らした。夕暮れのホームを彩る色とりどりの浴衣姿は、もはや宇都宮の夏の新しい原風景といっていい。