延期発表直後、SNSやレビューサイトでは落胆と憤りの声が渦巻きました。特に公開直前だったこともあり、「すでにムビチケを購入していた」「完成披露試写会のニュースを見て楽しみにしていたのに」という一般ファンの嘆きは少なくありませんでした。しかし、事件の詳細が明らかになるにつれて、ネット上の反応は「待つことへの連帯感」へと劇的に変化していきました。
X(旧Twitter)や映画レビュープラットフォームのコメントを詳細に分析すると、ファンが発信していた主要な感情は以下の3点に集約されます。
- 作品を汚された無念さと怒り:「天海さんをはじめ、キャストやスタッフが心血を注いで作り上げた集大成をこのような形で止められたのが悔しくてならない」という現場への同情。
- お蔵入り絶対反対の強い要望:「何年待ってもいいから、代役を立てて必ず劇場で公開してほしい」「キントリの幕引きを中途半端なまま終わらせないでほしい」という署名運動に近い熱烈な声。
- チーム「キントリ」への絶対的信頼:「故・大杉漣さんの遺志を継いで紡いできた物語だからこそ、中途半端な形でフェードアウトすることは許されない」というシリーズの歴史に対する敬意。
動画配信プラットフォームのTELASAやTVerにおける見逃し配信や一挙配信のデータでも、延期期間中に過去シーズンを再度視聴するユーザーが急増しました。作品への愛着が風化するどころか、むしろ「幻の最終章を見届ける準備」としてファンコミュニティの間で過去作の再評価が進んだことは、本作特有の現象といえます。