子役から国民的ヒロインへと駆け抜けた井上真央は、30代を通じて本格的な「演技派女優」としてのポジションを盤石なものにしました。
2011年の映画『八日目の蝉』では、誘拐犯に育てられた複雑な生い立ちを持つ主人公を鬼気迫るリアリティで演じ、第35回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。さらに同年のNHK連続テレビ小説『おひさま』、2015年の大河ドラマ『花燃ゆ』で主演を務めるなど、重厚なドラマを背負って立つ表現力を証明しました。
近年もTBS系金曜ドラマ『100万回 言えばよかった』での繊細な感情表現や、社会派映画での陰影に富んだ演技など、作品ごとにまったく異なる表情を見せています。作品数をむやみに増やすのではなく、脚本や役柄に深く共鳴できる企画を厳選して臨むスタンスは、業界内でも高い信頼を獲得しています。