内分泌系(ホルモン)の分泌異常や自己免疫疾患も、顔面に鮮烈な赤みをもたらします。内分泌疾患の代表例が、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が過剰分泌されるクッシング症候群の満月様顔貌(ムーンフェイス)です。顔全体に脂肪が沈着して満月のように丸くなるだけでなく、皮膚が薄くなり毛細血管が透けて赤ら顔を呈します。中心性肥満や首の後ろの脂肪沈着、皮膚の紫斑を伴うのが典型パターンです。
自己免疫疾患では、20代〜40代の女性に好発する全身性エリテマトーデスの蝶形紅斑が有名です。鼻根部を中心にして両頬へ広がる赤い皮疹で、蝶が羽を広げたような形状を描きます。紫外線に当たると症状が悪化する光線過敏や、微熱、全身倦怠感、関節の痛みを伴うケースが多いため、皮膚症状単体だけでなく全身状態の観察が欠かせません。
自律神経の乱れも無視できません。更年期障害や自律神経失調症とホットフラッシュは密接に連動しており、エストロゲンの減少やストレスによって体温調節中枢が誤作動を起こし、前触れなく急激な顔面の紅潮や発汗を繰り返します。