バイスティックの7原則とは、援助者(ソーシャルワーカーや介護職員、看護師)と相談者(クライエント)の間に健全な援助関係を成立させるための倫理的・技術的ガイドラインです。バイスティック神父は、援助を求める人間には共通して「個人として尊重されたい」「ありのままの感情を表出したい」「非難されたくない」といった7つの人間的欲求が存在すると喝破しました。これらの欲求に誠実に応える姿勢こそが、対人援助技術の原点です。
厚生労働省の各種ガイドラインや福祉系大学の指導要領でも、利用者の尊厳を守る倫理綱領の基盤として位置づけられています。単なるマナーや接遇ではなく、援助者自身の無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)を制御するための実践的なセルフモニタリング技術でもあります。