女子美術大学付属中学校の偏差値は、大手模試の指標によって見え方が大きく異なります。四谷大塚や日能研の合意判定模試では43〜47前後、首都圏模試(統一合判)では52〜56前後に位置しており、中堅上位のポジションを堅持しています。数字だけを切り取ると「中堅校」と分類されがちですが、この数値はあくまで筆記試験のみを対象とした学力偏差値に過ぎず、実質的な入試難易度をそのまま反映しているわけではありません。
2026年最新の入試動向を俯瞰すると、女子美術大学付属の倍率は第1回午前入試で約1.5倍〜2.0倍、午後入試や後期日程では3倍を超える高倍率を記録する日程も見られます。特に近年の完全中高一貫化に伴い、高校からの一般募集が停止(※付属高への外部入学枠撤廃)されたことで、中学入試の重要度が一気に高まりました。「どうしても女子美の環境で学ばせたい」という熱心な第一志望層が分厚く存在するため、偏差値の数値以上の熾烈な争いが繰り広げられています。
入試形態も多様化が進んでおり、従来の国語・算数(または2科4科選択)による筆記試験に加え、鉛筆デッサンや水彩表現を選択できる実技入試、自己表現を問う入試方式が設定されています。学術的なテストの点数だけでは測れない「観察する力」「集中力」「構成力」が多角的に評価されるため、一般入試の偏差値表の上下動だけを見て難易度を判断するのは極めて危険と言えます。