SNSやネット掲示板、知恵袋などのコミュニティを分析すると、ストレートアイロンによる触覚セットに関して「動画を見ても同じようにできない」「右側はうまくいくのに左側だけ直角になる」という切実な声が数多く散見されます。
都内有名サロンで年間1,500名以上の顔周りカットを手掛けるトップスタイリストへの取材によると、来店者が自宅で再現できない最大の原因は「利き手によるアームアングル(腕の進入角度)の歪み」にあるといいます。
右利きの人の場合、右側のサイドバングは手首が自然に外側へ回るため綺麗に流しやすい一方、左側の毛束を巻く際に肘が下がり、アイロンのプレートが毛束に対して真横(90度)に侵入してしまいがちです。その結果、左側だけにくっきりとした横シワのような折れ目がついてしまうのです。サロン現場では「左側を巻くときは、脇を軽く開き、アイロンの先端をやや下に向けて斜め上から迎えに行く」フォーム指導を徹底することで、この左右差を解消させています。
また、顔周りのおくれ毛をストレートアイロンで巻くコツとして、「毛束を取りすぎる」ユーザーが全体の約7割を占めるというデータもあります。一度に厚い毛束を挟むと、表面の毛にしか熱が届かず、内側が真っ直ぐなまま押し出されて不自然な膨らみを生みます。スタイリングを成功させる現場のセオリーは「指の腹が透けて見える程度の薄さ」に毛束を小分けにすることです。