この時期に見逃せないもう一つの存在が「オダマキ(西洋苧環)」だ。距(きょ)と呼ばれる独特の突起を持つ独特の花形は、まるで中世のドレスの裾のような優美さを醸し出している。オダマキの花言葉には「断固として勝つ」「愚か」など多面的な意味が存在し、そのミステリアスな佇まいが園芸愛好家の探求心をくすぐる。
現代の園芸シーンでは、イングリッシュガーデンブームの再燃とともにオダマキの多様な品種が再評価されている。クチベニスイセンの清楚な白、シランの鮮やかな紫、そしてオダマキの立体的な造形美。これらが5月の庭園で織りなすハーモニーは、まさに初夏の訪れを告げる圧倒的な美の競演と言えるだろう。