続編となる『新テニスの王子様』における木手永四郎の活躍は、彼のキャラクター性をさらに多層的なものへと昇華させました。
U-17(アンダーセブンティーン)日本代表合宿に参加した木手は、過酷な脱落サバイバルを経験。いわゆる「崖の上」での猛特訓を経てメンタル・フィジカルともに劇的な進化を遂げます。その中で読者に最大の衝撃を与えたのが、立海大附属の天才ボレーヤー・丸井ブン太と木手永四郎によるペア結成でした。
当初はプレW杯のコート上で丸井を裏切るような冷酷な素振りを見せ、対戦相手であるドイツ代表の高校生ペアを手玉に取る策士ぶりを披露。しかし、その裏には丸井の必殺技「ワンダーキャッスル」の真価を引き出し、勝利をもぎ取るための綿密な計算がありました。背中を預け合い、互いのプライドをぶつけ合いながら掴んだ共闘関係は、多くのファンの胸を熱くさせました。
一方で、シリアスな勝負師としての顔とは裏腹に、ファンの間で愛されているのが木手永四郎がゴーヤを嫌いな理由にまつわる数々のエピソードです。
比嘉中のメンバーに対しては、合宿中に「連帯責任」として特製の生搾りゴーヤジュースを無理やり飲ませる拷問官のような振る舞いを見せる木手。しかし、公式設定において彼自身は「幼少期に食べさせられすぎたトラウマ」から、ゴーヤの苦味が全く受け付けないという致命的な弱点を抱えています。完璧主義な部長が見せるこの強烈な人間臭いギャップが、読者にとってたまらない魅力となっています。