文部科学省が定める常用漢字表において、「興」は総画数16画の漢字として登録されている。多くの人がつまずく最大の要因は、どこから筆をつけ始めるかという第一歩の勘違いだ。中央のボックスから書いてしまったり、底のパーツを先に組み立てようとして全体が歪んでしまう例が後を絶たない。
正しい筆順の基本は、上冠にあたる「臼」の部分からスタートすることにある。まず左上の払いから入り、順を追って「臼」を完成させる。次に取りかかるのが、中央に位置する「同」に似た枠組とその内部の横画だ。そして最後に、全体をしっかりと支える最下部の「丌(脚)」を左右対称のバランスを意識して払う。この16ステップの順序を徹底することで、文字が右へ傾いたり潰れたりする事故を完全に防ぐことができる。総画数16画という数字も、「上6画・中6画・下4画」と3つのブロックに分解して記憶すれば、迷うことなく頭に刻み込めるはずだ。