本作の真骨頂は、抱腹絶倒のナンセンスギャグの合間に突如として挿入される、重厚かつシリアスな長編バトルエピソードにあります。中でも読者の間で最高傑作として名高いのが「ガッツ島編」と「バーバリアン編」です。
「ガッツ島編」は、仲間たちを救うために過酷な試練に立ち向かうたけしの自己犠牲と、友情の尊さを極限まで掘り下げた屈指の感動作です。強敵との激闘の中で発せられるたけしの魂の叫びや名言は、少年の心に強く刺さる熱量を放ち、ジャンプ史に残る名エピソードとして語り継がれています。
一方の「バーバリアン編」では、凶悪な犯罪者集団バーバリアンを相手に、たけしだけでなくライバルや仲間たちが命懸けのバトルを展開します。容赦のない絶望的な展開と、それを打ち破る熱いリーダーシップのコントラストが見事で、少年漫画の王道をいくドラマツルギーが遺憾なく発揮されました。