オイル缶を自治体に出す際、多くの住民が頭を悩ませるのがオイル缶の不燃ごみと資源ごみの違いです。空き缶だからといって飲料用のスチール缶と同じ回収カゴに入れて良いのか、それとも埋立ごみ行きなのかは、自治体のリサイクル処理プラントの仕様によって二分されます。
東京都区部や政令指定都市の多くでは、空になった4L以下の金属缶について、次のような基準を設けています。
逆さにしても油が一切垂れない程度までウエスで拭き取られている場合、資源ごみ(金属類・缶類)として回収する自治体が存在します(例:指定曜日に黄色の回収容器や専用コンテナへ投入)。一方で、「油分が付着した缶は金属リサイクル工程で異物・煤煙の原因になる」として、一律で「不燃ごみ(燃えないごみ)」へ区分する自治体も少なくありません。中身を完全に水洗いできない鉱物油缶は、資源ではなく不燃物扱いとなるのが全国的な主流傾向です。
さらに見落としがちなのが、食用油のオイル缶の捨て方との混同です。オリーブオイルやごま油などの食用油缶は、中性洗剤と微量のぬるま湯を入れて振り洗いし、油分を流し切ることで資源ごみとして出せるケースが多数を占めます。しかし、エンジンオイル缶は界面活性剤で簡単には落ちない石油系炭化水素であるため、下水に流す洗浄行為は環境汚染防止の観点から絶対に禁じられています。
また、整備マニアが愛用する20Lのペール缶の捨て方を自治体で確認すると、一辺が30cmを超える金属製品となるため、一般ごみではなく「粗大ごみ(有料・事前申込制)」に分類されるのが一般的です。エンジンオイル廃棄の自治体持ち込み窓口でも、ペール缶ごと受け入れてくれる施設と、産業廃棄物扱いとして一切の受け入れを拒否するクリーンセンターに分かれるため、役所の廃棄物対策課への電話確認が欠かせません。