専修大学北上福祉教育専門学校の軌跡は、日本全国の地方都市が直面している「少子化と高等教育機関の再編」という構造問題を象徴しています。
教育社会学の知見に照らすと、18歳人口の激減期においては、受験生の「資格取得目的の2年制専門学校」から「大卒資格(学士)も同時に得られる4年制大学」へのシフトが急速に加速します。福祉や保育の現場が処遇改善を進める一方で、若年層はより幅広い進路選択が可能な総合大学を選択する傾向が強まりました。
地方で福祉・保育の道を志す人が持つべき判断基準
これから岩手県や東北エリアで保育士・介護福祉士を目指す読者は、以下の基準で進路を見極める必要があります。
- 定員充足率のトレンド:直近3年間の入学者数が定員に対して著しく下回っていないか確認する。
- 母体の経営体力:専門学校単科ではなく、大学や複数校を展開する強固な学校法人であるか。
- 卒業生ネットワークの広さ:就職希望エリアの施設・園に、卒業生がどれだけ現役で在籍しているか。
「学費が安いから」「通いやすいから」という理由だけで学校を選ぶと、在学中や卒業直後に母校が統廃合されるリスクに直面しかねません。教育内容の質はもちろんのこと、10年後も母校として存続し得る経営基盤があるかを冷静に査定することが、これからの時代における絶対防衛策となります。