日本の多くの山村が抱える「木材価格の下落による林業の衰退」という問題に対し、新たなアプローチが試みられている。切り出した木材を安値で市場に流すのではなく、地域内の暖房燃料や発電用チップとして徹底的に使い切る仕組みだ。これにより、エネルギー費用として地域外に流出していた資金が、そっくりそのまま地域内で循環するようになった。
この経済モデルは、経済学者からも注目されている。お金を稼いで消費するだけの生活から、自分たちで作って分かち合う生活へ。規模の経済を追うのではなく、身の丈に合った循環を作ることで、外部の経済危機に左右されない強固な基盤が生まれている。