Q1:受傷直後は温湿布と冷湿布のどちらを貼るべきですか?
A1:受傷後48〜72時間の急性期は、炎症と内出血を抑えるために「冷やす(冷湿布または氷冷)」が鉄則です。温湿布や入浴で患部を温めると血管が拡張し、内出血や腫れが悪化して痛みが強くなります。温める処置は、慢性期に入り組織の柔軟性を取り戻すリハビリ段階になってから行います。
Q2:レントゲンで「骨に異常なし」と言われたのに痛みが治らないのはなぜですか?
A2:レントゲンは骨の状態を映し出す検査であり、靭帯や軟骨、腱などの軟部組織の損傷は写りません。「骨に異常がない」ことは「靭帯が無事である」ことを意味しません。母指側副靭帯の完全断裂や部分断裂が起きている可能性が高いため、痛みが続く場合はエコー検査やMRI検査の追加を医師に相談してください。
Q3:突き指をしてから2週間経ちますが、親指の付け根CM関節症の可能性はありますか?
A3:可能性は十分にあります。40代以降の女性などに多い母指CM関節症は、もともと関節軟骨の摩耗が潜在していたところへ、突き指という外傷が引き金となって急激に強い痛みを発症するケースが多々あります。単なる外傷の後遺症かCM関節症の急性増悪かは、レントゲンでの関節裂隙の狭小化や骨棘の有無で診断が可能です。
Q4:完治までにはどれくらいの治療期間がかかりますか?
A4:軽度の捻挫であれば適切な固定により2〜3週間で回復します。しかし、側副靭帯の部分断裂では4〜6週間の固定、完全断裂で手術となった場合は術後ギプス固定からリハビリを含めて日常復帰まで約2〜3か月、スポーツ完全復帰には3〜4か月以上を要するのが一般的です。放置して陳旧化するとさらに長い期間が必要になります。