ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「大手町駅から東京駅へ行くなら、丸ノ内線で1駅乗って東京駅まで行けばいいのでは?」という意見が頻繁に見られます。しかし、現場の運行実態と歩行検証を行うと、これが時間的・金銭的に損をする典型的なトラップであることが分かります。
丸ノ内線大手町東京駅乗り換えの実態を検証してみましょう。丸ノ内線大手町駅のホームから電車を待ち、1駅乗車(所要時間約1分半)して東京駅の丸ノ内線改札を出るまでの総時間は、待ち時間を含めると平均5〜7分を要します。さらに運賃178円(ICカード運賃)が余計に発生します。一方、丸ノ内線大手町駅の南端改札から地下連絡通路を歩いた場合、JR丸の内地下北口までは徒歩約7分です。つまり、移動時間にはほぼ差がなく、電車を待つストレスと運賃を考慮すると歩いた方が合理的という結論になります。
もう一つの重大な盲点が、新幹線乗り換え所要時間の落とし穴です。東京駅には「東海道・山陽新幹線(JR東海)」と「東北・上越・北陸・山形・秋田・北海道新幹線(JR東日本)」の2つの新幹線改札が存在します。
- 東海道・山陽新幹線に乗りたい場合:丸の内側の地下通路を歩いてしまうと、東京駅の地下から地上へ上がり、さらに八重洲側まで駅構内を横断(約300m)しなければなりません。正解は、東西線改札から地上に出てすぐの「日本橋口」を利用することです。日本橋口改札を入れば、目の前に新幹線北のりかえ口が現れ、最小限の歩数で乗車できます。
- 東北・北陸新幹線に乗りたい場合:丸の内地下中央口から改札内へ入り、北通路を通って新幹線南・北乗換口へアプローチするのが最もスムーズです。
このように、「東京駅のどの改札へ向かうか」を路線選択の段階で間違えると、駅構内で膨大な遠回りを強いられることになります。