現在のおぼん・こぼんを語る上で欠かせないのが、漫才協会とナイツとの関係です。ナイツの塙宣之は漫才協会会長に就任する以前から、二人の仲裁役として奔走してきました。楽屋の空気が凍りつく中でも「師匠、喧嘩しないでくださいよ」と果敢に飛び込み、笑いに変えようと努力を続けた塙の熱意が、番組の企画実現と雪解けの下地を作ったことは演芸界共通の認識です。
現在、漫才協会の相談役や重鎮として籍を置く二人は、塙会長を中心とした新体制を温かく見守っています。浅草東洋館に足を運ぶ若い観客からは「ナイツのYouTubeやテレビで見て本物の漫才を観に来た」という声が多数上がっており、大御所と次世代の幸福なシナジーが生まれています。
塙会長をはじめとする後輩芸人たちが舞台上で過去の不仲騒動をネタに振ると、おぼんが「もう仲直りしたんだよ!」とツッコミを入れ、こぼんが苦笑いしながら受ける——かつてはタブーだった話題が極上の鉄板ネタへと昇華された事実は、現在の協会の風通しの良さを雄弁に物語っています。