165/55R15の外径は何ミリ?車検の落とし穴と互換サイズ徹底解説

165/55R15の外径は何ミリ?車検の落とし穴と互換サイズ徹底解説

165/55R15の外径は何ミリ?車検の落とし穴と互換サイズ徹底解説の詳細について、専門知識を詳しくお届けします。

タイヤ外径の変更において、自動車ユーザーが最も見落としがちな盲点が「道路運送車両の保安基準 第46条(速度計等)」に基づくスピードメーター誤差の判定基準です。車検のテスターラインでは、メーターが時速40kmを指した瞬間にパッシング等で合図を送り、ローラー上の実速度を計測します。

国土交通省が定める協定規則(UN ECE Regulation 39準拠)において、平成19年(2007年)1月1日以降に製造された車両の保安基準計算式は以下のように規定されています。

【許容基準式】 10(V1 - 6) / 11 ≦ V2 ≦ V1
(※V1:メーター指示速度[40km/h]、V2:計測された実際の走行速度)

これを実数値に置き換えると、メーターが40.0km/hを示しているとき、実際の車速が「30.9km/h 〜 40.0km/h」の範囲内でなければ合格できません。ここで注視すべき決定的な事実は、「実速度がメーター速度を1km/hでも超えてはならない(プラス誤差の厳格な禁止)」という点です。

タイヤの外径が大きくなると、タイヤが1回転あたりに進む距離が伸びます。その結果、メーターが「40km/h」と表示していても、車は実際には「41.5km/h」で疾走しているという状態が生じます。165/50R16(外径+8.9mm)へインチアップした場合、純正状態でメーター誤差がギリギリにセッティングされている一部の車種では、このわずかな外径拡大によって車検テスター上で実速度が40km/hを突破し、その場で即座に不合格判定を下される実例が整備工場で頻発しています。

逆に外径が小さくなる側(マイナス誤差)は30.9km/hまで法的に許容されているため、外径が約5.4mm小さくなる155/65R14への変更ではスピードメーター起因の不合格リスクは極小化されます。

見落とし厳禁!ロードインデックス(荷重指数)の壁

車検をクリアするためのもう一つの絶対条件が「ロードインデックス(LI)」です。165/55R15の多くは「75」(1輪あたりの最大負荷能力387kg)に設定されています。道路運送車両の保安基準では、車両の軸重に対してタイヤの負荷能力が下回ることを禁じています。

見た目の低さを求めて165/45R16などの超偏平タイヤを選んだ場合、タイヤ規格がスタンダード規格のままではLIが「70」や「72」へ急激に低下し、タイヤが車重に耐えきれず車検を拒絶されるばかりか、高速走行時のスタンディングウェーブ現象から破裂(バースト)事故に至る危険性が跳ね上がります。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。