一度は完全に破綻した2人の関係が、なぜ2011年に奇跡の復縁へと至ったのでしょうか。その背景には、六角精児さんの俳優人生を大きく変えた『相棒』での大ブレイクと、人間的な成長がありました。
六角さんは2000年から始まったテレビ朝日系ドラマ『相棒』シリーズで、警視庁刑事部鑑識課員・米沢守役を熱演。独特の語り口と愛嬌あるキャラクターが視聴者の心を掴み、2009年にはスピンオフ映画『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』で単独主演を務めるまでの国民的俳優へと上り詰めました。
このブレイクによって俳優としての収入が劇的に安定し、長年苦しんできた数百万円に及ぶ借金を完全に完済。ギャンブルへの依存も落ち着き、六角精児という人間が「前期(自堕落な借金時代)」から「後期(安定と自立の時代)」へと脱皮したのです。
そんな折、共通の知人の集まりや舞台の現場を通じて、2人目の元妻と偶然の再会を果たします。当時、お互いに独身に戻っていた2人は、久しぶりに食事を共にし、昔の思い出や互いの近況を語り合いました。妻側は、借金を完済し精神的にも落ち着きを見せる六角さんの変化を実感。六角さんもまた、過去に多大な迷惑をかけた妻の優しさと包容力を再認識したのです。
「若い頃はお互いに未熟でぶつかり合ったけれど、今ならうまくいくかもしれない」――そうした自然な対話の積み重ねから、2011年に通算4回目となる婚姻届を提出。一度別れた同じ相手と人生の後半戦を再び歩み始めるという、ドラマ以上の感動的な結末を迎えました。