モーツァルト『夜の女王のアリア』激怒の真相と最高音ハイFの全貌

モーツァルト『夜の女王のアリア』激怒の真相と最高音ハイFの全貌

モーツァルト『夜の女王のアリア』激怒の真相と最高音ハイFの全貌に関する深掘り解説を詳しく解説いたします。

Q1:夜の女王のアリアには2曲あると聞きましたが本当ですか?
A1:本当です。一般的に有名な「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」は第2幕で歌われる2曲目のアリアです。第1幕にも「恐れるな、若者よ(O zittre nicht, mein lieber Sohn)」というアリアがあり、こちらも最高音ハイFを含む至難の楽曲です。

Q2:最高音「ハイF」とは具体的にどれくらいの高さですか?ピアノでいうとどこですか?
A2:国際表記で「F6」、日本音名で「3点ヘ音」と呼ばれる音です。88鍵のピアノで中央の「ド(C4)」から数えて2オクターブ以上右側にある「ファ」の音(周波数約1397Hz)に相当します。通常のソプラノ歌手の最高音域(ハイC=C6)よりもさらに4度高く、人間の肉声が出せる限界領域です。

Q3:映画『アマデウス』で描かれた作曲シーンは史実ですか?
A3:映画の「義母の小言を聞いて旋律を思いついた」という描写はピーター・シェーファーの戯曲に基づく創作です。ただし、初演で夜の女王を歌ったのが妻の姉ヨゼファ・ホファー(ヴェーバー)であり、モーツァルトが彼女の声帯の特性に合わせて曲を書いたのは歴史的事実です。

Q4:初心者が最初に鑑賞するならどの音源・映像がおすすめですか?
A4:映像であれば、2003年コヴェント・ガーデン王立歌劇場公演のディアナ・ダムラウ(指揮:コリン・デイヴィス)が圧倒的におすすめです。純粋な歌唱の完成度・透明度を堪能したい場合は、エディタ・グルベローヴァの録音(ハイティンク指揮盤)を聴くことで、モーツァルトのスコアの精緻さを完璧に味わえます。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。