どれほど優れた道具を使ってシーリング材の大半を取り除いたとしても、目地の側面に薄く残った残存シールを放置したまま新しい材料を充填しては意味がない。古いシーリング材が残っていると、新しく打ち替えたコーキングが早期に剥離する最大の原因となる。
プロの現場では、大型スクレーパーで大枠を剥がした後、細身の真鍮ワイヤーブラシや化学洗浄用ソルベントを用いて、目地底と側面に残ったミクロの汚れを徹底的に掃除する。特にガラスサッシ周りやタイルの継ぎ目では、金属スクレーパーの角が当たると破損の原因になるため、セメダイン株式会社などの化学メーカーが提供するシーリング除去用ヘラやプラスチック製専用刃を使って、細部までていねいに擦り落とす技法が定着している。