激しいステップと熱気、ステージ上の過酷な環境下でも最後まで端正な仕上がりをキープするには、プロフェッショナルの舞台メイクアーティストが現場で実践している明確なロジックが存在します。キーワードは「油分の徹底排除」と「薄膜のレイヤリング」です。
まずベースメイクの手順において、化粧下地は皮脂崩れ防止効果の高いサラリとした乳液状のものを採用し、手ではなく乾いた三角スポンジを使って顔の中心から外側へ薄く叩き込みます。ファンデーションを顔全体にベタ塗りするのは厳禁。色ムラや赤みが出やすい頬とTゾーンにのみ、パウダーファンデーションを「極薄」に重ねるのが崩れない鉄則です。最後の仕上げにフェイスパウダー(ルーセントパウダー)をパフにしっかり揉み込み、眉や目元、小鼻のキワをサラサラの状態にセットします。この段階で肌表面にペタペタとした湿り気が残っていると、その後のアイメイクが瞬く間に滲み出す原因となります。
ステージ上で最も観客の視線を集める目元の演出において、 Yahoo! JAPANの専門検索データや現役振付師の証言でも圧倒的一致を見ているのが「おすすめカラーはブラック一択」という事実です。ブラウンやニュアンスカラーは日常ではお洒落ですが、遠距離かつ強光下では目元をぼやけさせてしまいます。
アイライナーは、汗・皮脂に強いウォータープルーフ仕様のリキッドタイプBLACKを選定。まつ毛の隙間を埋めるように細く引いた後、目尻から5ミリほど斜め上に向かってスッと太めに跳ね上げることで、躍動感のあるクールな目ヂカラが完成します。さらに、アイホール全体には高発色なベースカラーを敷き、まぶたの中央や目頭へ大粒のグリッターラメを重ねるのが近年のトレンド。ラメを散らす際は、まぶたに米粒半分ほどのワセリンやアイシャドウベースを極薄く仕込んでおくことで、激しいターンを繰り返しても客席へ粉飛びせず、照明を受けるたびに宝石のような輝きを放ち続けます。