タアサイ(ターサイ)が「冬の最強健康野菜」と称される最大の理由は、その圧巻の栄養密度にある。特筆すべきは、体内でビタミンAへと変換されるβ-カロテンの含有量だ。ほうれん草や小松菜にも引けを取らないこの成分は、冬場の乾燥しがちな粘膜を守り、免疫力を維持する上で欠かせない栄養素である。さらに、骨の健康を保つカルシウムや、貧血予防に効果的な鉄分、ビタミンCも豊富に蓄えている。
しかし、せっかくの栄養素も調理法を誤ると半減してしまう。ここにプロが実践する調理の裏ワザがある。β-カロテンは脂溶性ビタミンであるため、油と一緒に調理することで体内への吸収率が飛躍的に高まるのだ。少量の油で手早く炒める、あるいはドレッシングを効かせた温サラダにするのが、栄養を逃さず効率よく摂取するための鉄則だ。さらに、過度な加熱を避けてサッと熱を通すことで、ビタミンCの水溶性損失も最小限に抑えられる。