インターネット上の掲示板やSNSでは、グロホラーに関して多くの都市伝説や誤った言説が語り継がれています。その代表的な誤解をファクトチェックしていきます。
誤解1:「昔のスプラッター映画の中には、本物の死傷者が映っている作品がある」
これは1980年代の『食人族』や『ギニーピッグ』シリーズを巡って広まった有名な都市伝説です。『食人族』のルッジェロ・デオダート監督は、あまりのリアリティから本物の殺人罪の容疑でイタリア警察に逮捕・起訴されましたが、法廷に出演俳優たちを健康な状態で出頭させ、精巧な特撮技術を証明したことで無罪となっています。プロの特殊効果スタッフの技術があまりに高度だったために生じた誤解です。
誤解2:「グロホラーを好む人は現実でも攻撃性が高い」
犯罪心理学やメディア心理学の研究データによると、ホラー映画の鑑賞頻度と現実社会における暴力性の間には有意な相関関係は認められていません。むしろ、後述するように「恐怖を安全な環境で疑似体験することによるストレス解消」として健全に消費されているケースが大半です。