青山優雅の代名詞とも言える個性「ネビルレーザー」は、へそから高威力の光線を放ち、攻撃だけでなく推進力としても活用できる特異な能力です。ヒーロー名「Can't stop twinkling.(輝きが止められない世)」を名乗り、一見すると自己愛に満ちた華々しい個性に見えましたが、ここにも彼が無個性から移植された存在であることを示す決定的な伏線が刻まれていました。
ネビルレーザーの最大の欠点は、照射が1秒を超えると激しい腹痛を起こしてしまう点です。作中初期から「腹を壊すギャグ描写」として受け取られていたこの現象は、後天的に植え付けられた他人の個性に青山の肉体が適合していなかった拒絶反応の証拠でした。幼少期の青山はレーザーを自力で制御できず垂れ流し状態になっており、発光を抑えるための特製サポートベルトがなければ日常生活すらままならない状態だったのです。
この「与えられた個性に体が追いつかない」という構図は、ワン・フォー・オール(OFA)を受け継いだ当初、骨折を繰り返していた緑谷出久と完全に軌を一にしています。デクの苦悩を誰よりも理解し、以前から妙なシンパシーを寄せて接近していた青山の行動は、同じ「無個性の痛み」を知る者への無意識の救いを求めるサインでもありました。