鮎屋の滝は、昼間の清涼感だけでなく、四季折々の美しい表情を持っています。特に有名なのが初夏に訪れるホタルの飛翔です。鮎屋川の清澄な水質に育まれたゲンジボタルが乱舞する時期は、例年5月下旬から6月中旬頃にかけてピークを迎えます。
暗闇の渓谷に無数の淡い光が明滅する光景は淡路島随一の幻想的な美しさを誇りますが、ホタル鑑賞を目的とした夜間の訪問には昼間以上の重大なリスクが伴います。
第一に、駐車場から遊歩道にかけては常夜灯や街灯がほぼ皆無であり、文字通りの完全な暗黒世界となります。スマートフォンのライトだけでは足元の段差や濡れた岩場を照らしきれず、渓流への転落事故を起こす危険があります。第二に、前述した「狭隘なアプローチ道路」を夜間にすれ違う難易度は極めて高く、側溝への脱輪トラブルが多発します。夜間に訪れる場合は、照度を抑えられる赤色LEDライト等の携行、そして対向車との譲り合いの精神が欠かせません。