東大合格者数で全国屈指の存在感を放つ開成高校と、公立の雄として復活を遂げた都立日比谷高校。両校の難易度序列と出口実績の比較は、高校受験界における永遠のテーマです。
開成高校は高校募集(約100名)を継続しているものの、中高一貫組300名との合流や、高校入試組(高入生)のカリキュラム進度への適応が極めてシビアです。大手塾の追跡記録によると、高入生の多くは駿台模試偏差値63以上を維持した猛者たちですが、入学直後の数学などの進度差に直面します。一方、評判として根強い「高入生の方が東大現役合格率が高い」という言説については、近年は中高一貫組との差が縮小し、両者拮抗した学力構造へと推移しています。
対する都立日比谷高校の合格ボーダーラインは、年々厳しさを増しています。学力検査(自校作成問題)と調査書点(内申点)の比率が「7対3」から、ESAT-J(英語スピーキングテスト)を加えた総合得点計算(1020点満点)となった現在、合格ラインはおよそ860点から880点以上に設定されます。
特筆すべきは、2024年度から完全実施された「男女合同選抜」の余波です。内申点で優位に立ちやすい女子の合格者が急増し、結果として女子のボーダーラインが跳ね上がりました。東京都教育委員会が指定する進学指導重点校(日比谷・戸山・青山・西・八王子東・立川・国立の7校)の中でも、日比谷と西は別格の進学実績を叩き出しており、国公立大学現役合格率は60%超を維持。公立特有の自主自律の気風と高いコストパフォーマンスが、世帯年収に関わらず支持を集め続けています。