ネット上の掲示板やSNSの相談窓口で頻繁に見かけるのが、「大阪駅の中央口改札から出てもすぐに行ける」という誤ったアドバイスです。この案内を鵜呑みにした旅行者が、コンコースの中央で右往左往する光景が連日観察されています。
都市空間構造の心理学的な観点から分析すると、梅田地区の案内板は「主要施設名」を広域で案内する傾向が強く、歩行者の視野狭窄を招きやすい構造を持っています。JR大阪駅構内図 わかりやすい案内を俯瞰すると一目瞭然ですが、中央口改札は中央コンコースの真ん中に位置しており、そこから西端の桜橋口エリアまでは約150メートルもの距離があります。
中央口を出て西に進もうとすると、大丸梅田店の壁面、タクシー乗り場への横断導線、地下への階段、さらにはみどりの窓口の列など、視界を遮る物理的ノイズが極めて多く存在します。これにより「西へ向かっているつもりが南側(阪神方面)に曲がっていた」という方向感覚の喪失(ディスオリエンテーション)が発生するのです。
もうひとつの重大な誤解は、新幹線停車駅である新大阪駅の「エキマルシェ新大阪」との混同です。出張者や観光客が「エキマルシェで集合」とだけ約束を交わし、一方が大阪駅、もう一方が新大阪駅で待機してしまうという笑えないトラブルが今なお報告されています。待ち合わせの際は必ず「大阪駅・桜橋口のエキマルシェ」と念押しすることが不可欠です。