実態を客観的に捉えるには、数字の根拠を冷静に紐解く必要がある。総務省選挙部が公表する国政選挙の投票率データや期日前投票の推移は、有権者の沈黙の意思を如実に物語る。若年層の低投票率が叫ばれて久しいが、最近では中高年層の棄権率上昇という新たな課題も浮上している。
かつて権力の暗部や報道の葛藤を描いて大きな話題を呼んだ映画『新聞記者』や、近年の本格的な政治ドキュメンタリー作品が問いかけたテーマは、現代の政治状況とも鮮やかに響き合う。表層的なパフォーマンス政治に惑わされず、主権者としてどのような未来を選択するのか。ドキュメンタリーのカメラが捉える永田町の生々しい生身の人間模様こそ、有権者が知るべき真実の一幕だ。