SNSや大手知恵袋サイトに蓄積された数千件の体験談を精査すると、ハイター風呂掃除に踏み切ったユーザーのリアルな実態が浮かび上がってきます。
「築15年の賃貸マンションで、市販のカビ取り剤を何回スプレーしても消えなかったドアサッシのパッキン黒カビが、キッチンハイターを染み込ませたペーパーで覆ったら20分で跡形もなく消え去った。もっと早くやればよかった」という歓喜の声は無数に存在します。費用にしてわずか数十円で、プロの特殊クリーニングに匹敵する劇的ビフォーアフターが得られる点は、生活者にとって抗いがたい魅力です。
しかし、その陰には目を背けられない深刻なトラブルが並んでいます。 「ハイターを床一面に撒いて放置したら、浴槽のエプロン部分と床の一部がまだらに黄色く変色してしまい、賃貸の退去時にユニットバス全体の原状回復費用として18万円を請求された」 「換気扇を回していたので油断し、お湯のシャワーで一気に流したところ、立ち上った蒸気で激しい咳き込みと吐き気に襲われ、救急車を呼ぶ寸前になった」 といった生々しい被害報告が定期的に投稿されています。
住宅設備修繕の現場関係者は、「最近のユニットバスは表面に親水性や防汚のための特殊コーティングが焼き付けられている。高濃度のアルカリや次亜塩素酸に触れると、その被膜が化学的に溶解し、二度と元の艶には戻らない。カビは消えても設備寿命を5年以上縮める行為になりかねない」と警鐘を鳴らしています。