ラメ糸を単体で編むと、滑りが悪く針先が糸の隙間に刺さって割れてしまいがちです。そこでおすすめなのが、ベースとなる別糸と一緒に編む「引き揃え(ひきそろえ)」の技法です。
引き揃えを成功させるためには、いくつかの明確なコツが存在します。
まず第一に、「糸を繰り出すテンション(張力)の均一化」です。ラメ糸とベース糸では伸縮率や滑りやすさが異なるため、2つの毛糸玉を別々の場所に置き、指にかける段階で2本をしっかりと揃えて送る必要があります。編み途中でラメ糸だけがたるんでしまった場合は、無理に編み進めず、数目戻って均等に引き直すことが美しい編み目を作る近道です。
第二に、チクチク感を抑えるベース糸の組み合わせです。極細のキッドモヘアや、柔らかなメリノウール、甘撚りのコットン糸と引き揃えることで、ラメの硬いエッジが柔らかな繊維のクッションに包み込まれ、素肌に触れても優しい風合いに変化します。
さらに重要なのが編み針の選定です。かぎ針編みを行う場合は、針先のフック部分が鋭利すぎず、糸抜けのスムーズなアルミニウム製やかぎ先が滑らかな樹脂製かぎ針が適しています。棒針編みにおいては、竹製よりも金属製の輪針や玉付き針を使用すると、ラメ特有の引っ掛かりが軽減され、編み進めるスピードと仕上がりの均一感が格段に向上します。