ファンの間でしばしば白熱する議論が「助さんと格さんは武芸の強さにおいてどちらが上か」という疑問です。作中の描写と演出意図を比較すると、二人の強さは単純な優劣ではなく、得意とする戦闘スタイルと武術の系統が対照的に描き分けられています。
助さん(佐々木助三郎)の戦闘スタイル:
助さんは「天下無双の剣客」として描かれます。神道無念流や新陰流などの免許皆伝を思わせる鋭い剣さばきが特徴で、多人数を相手にする乱闘では目にも留まらぬスピードで敵の刀を弾き飛ばし、峰打ちで次々と無力化していきます。軽快な身のこなしとアクロバティックな立ち回りが持ち味であり、攻撃力・殲滅力において右に出る者はいません。
格さん(渥美格之進)の戦闘スタイル:
格さんは「剛力無双の柔術・格闘の達人」です。刀を抜くことよりも素手での当て身、投げ技、関節技を多用し、時には敵が振り下ろした真剣を白刃取りで受け止めたり、丸太や臼のような重量物を怪力で受け止めたりします。防御力と制圧力、そして悪党の親玉を捕縛する際の確実性において絶大な信頼感を誇ります。
現場の殺陣師による演出記録によれば、「助さんは華麗に舞い、格さんは大地に根を張る」という明確なコンセプトが共有されていました。斬り込みのスピードでは助さん、突破力と鉄壁の防御では格さんという相補関係が成立しており、二人が揃うことでいかなる危機も突破できる無敵のコンビとして機能しています。