Q1:塩素系漂白剤と酸性洗剤を混ぜてしまった場合、重曹をかければ中和できますか?
A1:絶対にやってはいけません。重曹(炭酸水素ナトリウム)を投入しても塩素ガスの発生を瞬時に止めることはできず、かえって急激な発熱や発泡を引き起こし、有毒ガスや危険なアルカリ液が周囲へ飛散するリスクが高まります。混ぜてしまった混合液には一切手を触れず、作業者の退避と換気を最優先してください。
Q2:誤って少しだけ塩素ガスを吸い込んでしまいました。牛乳を飲むと中和されるというのは本当ですか?
A2:完全に誤った民間療法です。吸入した塩素ガスは気道や肺の粘膜に作用しているため、食道や胃に入る牛乳を飲んでも呼吸器へのダメージを緩和・中和することはできません。かえって誤嚥(ごえん)や嘔吐を誘発し、気道を塞ぐ危険があります。うがいをして口内をゆすぎ、速やかに新鮮な空気を吸って安静にしてください。
Q3:市販の排水口クリーナー(パイプ用液体洗剤)も酸性洗剤と混ざるとガスが出ますか?
A3:はい、極めて危険です。パイプクリーナーの多くは高濃度の水酸化ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムを配合した塩素系製品です。排水口にパイプクリーナーを注いだ後、水垢や尿石落とし用の酸性洗剤を続けて流し込むと、配管内部で激しい反応が起き、逃げ場を失った塩素ガスが排水口から一気に室内に噴出します。
Q4:市販の防毒マスクをつければ、塩素系と酸性を混ぜて使っても掃除できますか?
A4:絶対に推奨されません。一般的な防塵マスクや活性炭入り不織布マスクでは塩素ガスをまったく遮断できません。専用のハロゲンガス用吸収缶を備えた国家検定合格品の防毒マスクであっても、家庭の密閉空間で高濃度ガスが発生した場合の破毒時間(防護限界)を一般人が管理することは不可能です。いかなる装備があっても、意図的な混用は言語道断です。