北24条を語る上で欠かせないのが、新旧の食文化が密集する奥深い外食環境です。チェーン店の看板が目立つ主要交差点から路地裏へ一歩足を踏み入れると、舌の肥えた地元民や北大関係者が長年通い詰める名店が軒を連ねています。
ランチおよび夜食の主役を張るのが、札幌市内でも有数の激戦区として知られるラーメン店群です。スープカレーの名店や、煮干し・鶏白湯を極めた自家製麺の先鋒、昔ながらの札幌味噌ラーメンを頑なに守る老舗暖簾まで多種多様。昼時には近隣の北区役所職員やオフィスワーカー、部活帰りの学生たちによる自然な行列が日常の光景となっています。
カフェ文化においても独自の進化を遂げています。昭和の純喫茶の系譜を引くサイフォン抽出のネルドリップ店から、自家焙煎スペシャルティコーヒーと手作り焼き菓子を提供するスタイリッシュな隠れ家カフェまでが共存。リモートワークや休日のチルタイムを過ごす憩いの場として機能しています。
そして夕暮れ以降は、北24条居酒屋の独壇場です。昭和の香りを色濃く残す赤提灯の焼き鳥屋や鮮度抜群の道産刺身を安価に提供する大衆酒場、さらには若手店主によるナチュラルワインと燻製料理を提供する創作バルまで、客層を選ばない選択肢が存在します。中央区すすきのまで遠出することなく、徒歩数分圏内でディープかつアットホームな夜を楽しめる包容力こそ、この街の住民が口を揃えて語る居心地の良さの正体です。