排気からの嫌な臭いや吸引力低下の約8割は、フィルターの目詰まりと雑菌繁殖に起因します。公式が推奨するフィルター水洗いの頻度は「最低でも月に1回」。ペットを飼っている家庭や、花粉・微細なホコリを吸う頻度が高い環境では、2〜3週間に1回の洗浄が理想的です。
洗浄時は洗剤や石鹸、漂白剤を一切使わず、「冷水の流水のみ」ですすぎます。お湯を使うとフィルター繊維が縮み、微粒子を捕集する密閉性が損なわれるためです。フィルター内部に水を注ぎ、手のひらで両端を塞いでシャカシャカと振るように汚れを浮かせ、濁りが出なくなるまで丁寧に洗い流します。
ここで最大の鍵を握るのが乾燥工程です。フィルターの完全乾燥に必要な時間の目安は「最低24時間以上」。冬場や梅雨時、湿度の高い部屋では48時間ほど陰干しする必要があります。表面が乾いているように見えても、内部の多層プリーツにわずかでも湿気が残ったまま本体へ装着すると、起動時の温風で雑菌が一気に繁殖し、取れない「生乾きの雑巾臭」が染み付いてしまいます。
もし生乾き臭が発生してしまった場合は、再度流水で念入りに揉み洗いを行い、風通しの良い日陰で丸2日間完全に乾かし切ることで異臭が解消されます。手入れ中の掃除機を使えない時間をゼロにするためにも、「予備の純正フィルターを1本持っておく」のが最も賢い運用法です。