なぜ「道」は胸を刺すのか?アントニオ猪木名言に宿る不滅の闘魂

なぜ「道」は胸を刺すのか?アントニオ猪木名言に宿る不滅の闘魂

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1976年6月26日、日本武道館。現役の世界ヘビー級王者モハメド・アリとの一戦は、世界中から「世紀の凡戦」と激しいバッシングを浴びた。だが、がんじがらめのルールに縛られながらもアリの脚を蹴り続けた猪木の執念は、のちに総合格闘技の原点として世界的な再評価を受けることになる。

世界規模の孤独と批判に晒されながらも、猪木は一歩も引かなかった。金曜夜8時の『ワールドプロレスリング』を通じて茶の間に届けられた彼の言葉は、高度経済成長を経てどこか満たされない思いを抱えていた日本人の胸を激しく揺さぶった。「風車の理論」――相手の力を10受けて12で返す。このプロレス美学は、打ちのめされても立ち上がる日本人の不屈の精神と共鳴したのである。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。